この本はこんな人におすすめ!
- やりたいことがたくさんありすぎてどれも中途半端になってしまう人
- 何事も頼まれたら断れずについつい安請け合いしてしまう人
- 自分にとって本当に重要なことが何かをすぐに判断できない人
4行でまとめ!「エッセンシャル思考」
- エッセンシャル思考とは本当に重要なことのみをやり遂げる思考法
- 絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーであるということ
- 他人にも自分にもノーをはっきりということ
- 悪い習慣を断つにはそのトリガーを考えることが重要
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする [ グレッグ・マキューン ]
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする【電子書籍】[ グレッグ・マキューン ]
30秒で解説!エッセンシャル思考とは?
エッセンシャル思考とは一言で言うならば
「自分の原則をもとに無駄なものは捨て、本当に重要なことのみをやり遂げる。」
という思考です。
現代はインターネットなどの技術によって
日々無数の情報が入ってくる超情報社会です。
そんな現代に生きる私たちはあまりにも選択肢が多い。
選択肢が多いが故に苦悩に満ちた毎日を過ごしています。
たとえば道ゆくサラリーマンの場合で考えてみると
「今日中にあの仕事に目を通さなければならないので残業しなければならない。」
「だけど来月は転職に有利になる資格試験があるから、早く帰って勉強をしなくてはいけない。」
「平日は時間がないので、休日は本当はショッピングに行きたいけれど
勉強しなくてはいけない。」
といったように自分の本当にしたい気持ちを無視して
「〜しないといけない」と考えてしまいます。
選択肢が多すぎて本質が見えにくい世界になってしまっている
のです。
この本を通じて読み解いていくと作者であるグレッグ・マキューン氏は
「情報というノイズを避け、不要なものは全て捨て
さまざまな選択肢の中で自分の原則に従い本当に正しい選択をすること
それができるようになれば人生はとてもシンプルであり
後悔なく豊かな人生を生きることができるようになる」
という主張をしています。
まさにその通りで私自身もこの本を読んでいる時に
「自分が本当にしたいことはなんなのか?」
という一見簡単そうに見えて多くの人は
答えることのできないような本質的な問いが
頭の中にふっと浮かんできました。
この問いに即座に答えられる人こそ
真にエッセンシャル思考を持った人であるのだなと感じました。
この本ではエッセンシャル思考を身につけるための
「見極める技術」「捨てる技術」「しくみ化の技術」
の3つの技術の習得方法を教えてくれます。
以降の章ではその中でも特にこれは重要だなと感じたものを
ピックアップしていきたいと思います。
1分で解説!見極める技術
本質を見極めるために私が一番重要だと感じたこと、それは
絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーである
「エッセンシャル思考」かんき出版
という考え方です。
イエスと言い切れないということは、それはどこか気になるところがあるということです。
少しでも気になるところがあると、それがノイズとなってしまい
本当に重要なことを取り組む際に集中できなくなってしまいます。
それを防ぐためにも
自分の中で明確に厳格な基準を作れば
その基準に沿って判断をしたのだから、少々の細かいことは気にならず
目的に向かって一直線に走り抜けることができる
ということを著者は主張しています。
ではこの明確に厳格な基準はどのように決めるのでしょうか?
それについての答えも本書では言及しており
最低限の基準を3つ書き出す
理想の基準を3つ書き出す
ということを推奨しています。
例えば服を買いに行くケースを思い浮かべてみましょう。
お店でなかなか良さそうなダウンジャケットに出会ったとしましょう。
まず最低限の基準を3つ考えてみます。
①値段は5万円まで
②今自分の持っているものよりも着心地がいいこと
③汚れがつきにくそうな色・素材であること
と考えたとします。
まずこの3つの基準に1つでも反した場合は買ってはいけません。
次に理想的な基準についても3つ考えてみます。
①値段は2〜3万円の範囲に収まること
②今自分の持っているインナーに合うような色であること
③今自分が持っていないような色・柄であること
と考えたとします。
これらに関しても1つでも基準に反したら買ってはいけないのです。
つまり3つの最低限の基準と3つの理想的な基準を超えないかぎり
選択をしてはならないということです。
そしてこの厳しい基準を超えたものであれば購入をすることができます。
厳しすぎるのではないかと思いますが
確かにこれくらいの基準をも超えてくるようなダウンジャケットなら
買っても後悔はないと思いますし
今後お店で他のダウンジャケットを見た際にも
目移りはしなくなるだろうと思います。
この基準はとても有用だと思うのでぜひ試してみてはいかがでしょうか?
1分で解説!捨てる技術
不要な選択肢を捨てる技術において、私が一番重要だと感じたこと、それは
断固として上手に断る
「エッセンシャル思考」かんき出版
ということです。
私たちは日々受け身で生きており
いつも深く考えずにさまざまなことを
安請け合いをしてしまっています。
例えば仕事で上司に
「この書類コピーしといて。」とか
「この仕事を今日中にやっておいて。」
と頼まれることは社会人なら日常茶飯事だと思います。
ただこれに対し多くの人は
上司の言うことなら断ってはいけないと言う考えを持ってしまっているので
反射的に「わかりました!」という言葉を発しています。
これは完全に思考停止でノイズを受け入れてしまっている証拠です。
そういう状況では本質が何も見えない状態と等しく
エッセンシャル思考からはかけ離れた生き方をしていると言えます。
ただそうは言っても
「関係が悪くなるから簡単に断ることはできないよ。」
と感じたと思う人が大半だと思います。
ただこれに関して著者は
頼み事にノーを言うことは短期的な関係の悪化にはなるかもしれないが
長期的に見れば自分の時間を安売りしない人間だというメッセージを与え
敬意を得られることができる
と述べています。
確かになんでも「わかりました!やっておきます!」
と答えているような人は
情熱がある人を好む人からは積極的で素晴らしい
と感じるかもしれませんが
冷静でクレバーな人からすると
「なんでもハイハイ言って思考停止しているやつだな」
と感じるかもしれないなと思いました。
また上手に断るということは他人との関係だけでなく
自分の内面と向き合う際にも有用で
上手に「損切り」をするという技術にもなり得ます。
普段私たちが生きていく中で
一度時間をかけて取り掛かったことはなかなか切り捨てられなく
結局本当に重要なことに取りかかれない
ということは多々あります。
例えば私の例で言うと
大学時代に進路を考えていた時に
公務員になろうと考え、公務員試験の参考書をたくさん買い揃えた上で
約1年間くらい勉強に費やしていました。
ただ一方で、公務員試験のみに注力してると全落ちするかもしれないなと考え
公務員試験の面接の練習がてら民間企業も受けてみよう!
という気持ちもあり、実際に就職活動シーズンになった際には
公務員試験の勉強と民間企業の就職活動を同時平行で行なっていました。
基本的には民間企業の選考の方が先なので
とりあえず民間企業の説明会に参加をしてみました。
いろいろな説明会に参加していく中で
「民間企業の方が面白そうじゃね?」
と考えるようになり、途中から民間企業をメインに
就職活動を行うようになりました。
ただ一方で公務員試験に費やした時間と金額を考えると
勉強をやめるのはもったいないなと考えてしまい。
公務員試験の勉強をやめることができませんでした。
結局公務員試験が始まる直前に民間企業で内定が出たので
公務員試験は受けることなく終わってしまいました。
そこそこ志望度の高い会社に就職できたのでよかったのですが
公務員試験の勉強を早々にやめていて民間企業にフォーカスしていれば
もっとたくさんいろんな会社を受けられたのになと
当時は後悔をしていました。
私の例のように費やした時間とお金がもったいないから別にやりたくないけれど
ズルズルと惰性で続けてしまうという経験がある人は多いのではないでしょうか?
本書ではそうしたもったいないという気持ちを
切り捨てるための方法の一つとしてとして
思い切って実際に一回やめてみて影響がないかを確認する
という方法を紹介していて、これはいいなと思いました。
先程の例なら「民間企業の方がいいな」と感じた時点で
実際に1週間くらい公務員試験の勉強をやめてみることで
自分にとって公務員試験が重要なものなのかを
冷静に判断することができたと思います。
みなさんももったいないと考え
やめるタイミングがわからなくなった時は
一度思い切ってやめてみてはいかがでしょうか?
30秒で解説!しくみ化の技術
しくみ化の技術において、私が一番重要だと感じたこと、それは
悪い習慣を変えるためには、行動自体よりも
それを引き起こすトリガーに着目すべき
「エッセンシャル思考」かんき出版
ということです。
例えばいつも家に帰ったら長時間SNSを見てしまう
という人を例に挙げると
「SNSを見る」という行動自体に着目するのではなく
そのSNSを見る媒体である「スマートフォン」
というトリガーを断ち切ることを考えるのが重要ということです。
帰宅したらスマートフォンの電源を切ってしまったり
スマートフォンの充電場所を自分の部屋以外の場所にしてみたりして
自分の手に触れない環境を作ることが1番本質的な答えとなるということです。
そしてそのトリガーを断ち切ったことによって生まれた空白の時間に
別の有益な行動に結びつけることで悪い習慣を良い習慣に変化させることができる
と筆者は述べています。
先程の例ならば、スマートフォンの代わりに
手の届く範囲に本を置いておいてみたりして
「暇だから読書でもするか」という環境を作ることで
いつもSNSを見ていた時間を読書の時間に当てることができます。
このように普段から自分にとって重要なことができるように
しくみを作ることができればそれを習慣化することで
無駄で余計な情報の入ってこないエッセンシャル思考へ近づく
と思います。
おわりに
本書を通じて
要するにエッセンシャル思考とは自分に正直に生きること
なのだなと感じました。
正直にストレスなしで生きていけば素晴らしい人生になりうると思います。
一方でエッセンシャル思考を習得するのは難しく
本書で書かれた技術をこれから実生活で強く意識することが重要です。
この記事で紹介したことは数ある技術の中の一部分です。
本気でエッセンシャル思考を取得したい方は
ぜひ実際に読んでみてはいかがでしょうか?
「エッセンシャル思考」購入のURLはこちら↓↓
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする [ グレッグ・マキューン ]
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする【電子書籍】[ グレッグ・マキューン ]
コメント